手足や膝の痛み・坐骨神経痛
膝は体重の大部分を支える大切な関節です。 体重や運動による力は膝の関節に負担をかけてしまい、歳を重ねていくうちに、その負担により徐々に関節軟骨がすり減っていくことになります。これが変形性膝関節症というもので、膝の痛みで困っていらっしゃる方の多くはこの病気です。
最初は、立ったり座ったり、階段の上り下りがつらいなどの症状からはじまり、次第に痛みが増してきて、ひどくなると水がたまったり、膝の変形が生じてきます。
痛みの軽いうちは太腿の筋力を鍛えたり、内服薬の服用で様子をみますが、それでも効果がない場合はヒアルロン酸の膝関節内への注射が最近の治療法です。
関節のなかに、①高分子ヒアルロン酸 ②局所麻酔薬(痛み止め)を注射します。 局所麻酔薬は痛みそのものをとめ、高分子ヒアルロン酸は、関節潤滑油の役目を果たすのと同時に、関節軟骨の栄養にもなります。
膝の変形が高度になると、手術が必要になってしまいます。
一方、坐骨神経痛は「病名」ではなく「症状名」です。つまり、坐骨神経痛とはそれ単体で発症するものではなく、必ずその原因となる他の病気が存在しています。ですので坐骨神経痛の治療にはまずその原因となっている「病気」を見極めて対処をする必要があります。