帯状疱疹の予防への新しいワクチンの登場
2021.Jun.03
新型コロナウイルスがまん延している現在、帯状疱疹にかかる患者さんも増えております。
帯状疱疹は小児期になった水疱瘡のウイルスが体内に潜んでいて、体力や免疫の低下する50歳代以降、体の神経節で再活性され発症します。
日本人の高齢者では3人に1人がなると報告されております。近年、この帯状疱疹を予防するワクチンが開発され、すでに水痘生ワクチンは接種されております。
しかし有効率は50%程度で獲得した抗体も5年程度で落ちるため再度ワクチンをうつ必要がありました。
このたびグラクソスミスクライン社より新しい帯状疱疹不活化ワクチン「シングリックス」が発売されました。
このワクチンは高い有効性と免疫能の長期間の維持が特徴とされています。また帯状疱疹の後遺症としての帯状疱疹後神経痛の発症も抑制されると報告されております。
ただしこのワクチンはコロナワクチンと同様に筋肉注射であり2回接種が必要であること、注射部位の痛みや発熱などの副反応が出やすい欠点もあります。
また薬剤の値段が高いこと、50歳以上の年齢の方のみで自費での施行となっております。
当院では一人でも重症な帯状疱疹後神経痛の発生を抑える観点からこの新しいワクチンの接種の普及に取り組みたいと考えております。
ワクチンについての詳しい説明、接種希望の方は当院まで。
接種費用 1回23,000円(消費税込み)